◇第97回選抜高校野球大会出場校発表
滋賀学園が、8年ぶり3度目の出場で“滋賀初”を狙う。目下、初出場から出場2大会連続で初戦突破中。それを3大会連続に伸ばせば滋賀勢初となる。その先に、同じく県勢初となる悲願の全国制覇を見据える。
飛躍の原動力と期待されるのが、最速142キロ右腕のエース・長崎蓮汰（2年）だ。昨秋の近畿大会初戦では大会3連覇中だった大阪桐蔭相手に2失点完投。その投球で選抜切符を大きくたぐり寄せてみせたが、慢心はない。「うまくハマっただけ。まだ大阪桐蔭相手に完投できるレベルには達していない」と冷静に自己分析。さらなるレベルアップを図り、冬のオフ期間は直球強化に努める。「他の投手に比べて、ストレートが弱い。相手を圧倒できるようにしたい」と力強く話した。
昨夏の甲子園大会では8強入り。長崎もベンチ入りはしたが、マウンドに立つことはできなかった。「目の前で土田（悠貴）が投げているのを見て、悔しい気持ちがあった」。悔しさを糧に、待ち望んだ聖地のマウンドで進化した姿を披露する。 （松岡 咲季）
○…滋賀勢で過去に3度以上、選抜に出場しているのは近江（7）、八幡商（7）、比叡山（5）、彦根東（4）、膳所（4）、北大津（3）の6校があるが、初出場から3大会連続初戦突破はない。今春の滋賀学園が初戦突破なら、県勢初となる。
○…滋賀勢の選抜複数校出場は2018年の第90回記念大会で彦根東、近江、21世紀枠・膳所の3校が選出されて以来、7年ぶり2度目。7年前は彦根東、近江が初戦突破した。