◇第97回選抜高校野球大会出場校発表
新生・大垣日大は戦後初の岐阜勢優勝を狙う。名将・阪口慶三前監督の後を継ぎ、昨年1月からチームを率いる高橋正明監督は、指揮官として初の聖地が決まり「本当にうれしい」と声を震わせた。
甲子園春夏35度出場し、通算40勝を挙げた阪口氏からのバトンタッチに「結果を出さないといけないプレッシャーもあった」と本音を吐露。昨秋の東海大会決勝・常葉大菊川戦は「魂 阪口慶三」と書かれたノックバットをベンチに持ち込んで優勝し、甲子園出場をほぼ確実にした。選抜にも「持って行こうかな」と目尻を下げる。
岐阜勢の春優勝は1940年岐阜商が最後で、阪口氏が率いた大垣日大も07年準優勝が最高成績だ。西河遥人主将(2年)は「阪口先生から受け継いだ魂あふれるプレーで目指すのはもちろん優勝」と意気込んだ。