中日からポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた小笠原慎之介投手(27)が、24日(日本時間25日)、ナショナルズ2年契約で合意に達したとチーム広報の公式Xが発表した。
小笠原は昨年12月にポスティング申請が受理された際には「MLBか中日か、来年どこでプレーするかは分かりませんが、しっかりトレーニングしていきます」とコメント。その言葉通りその後は米国で精力的に自主トレを行っていた。交渉期限は日本時間25日午前7時に迫っていたが、ギリギリで決まった。
チームの不振もあり、昨季は24試合で5勝11敗、防御率3.12に終わったが、4年連続で規定投球回に到達。今永(カブス)の活躍もあり、タフで試合をつくれる日本人左腕には米国での評価も高まっており、開幕に向け2月のキャンプから貪欲にアピールを続けていくことになる。
ナショナルズに日本人選手が在籍するのは、前身のモントリオール・エクスポズ時代を含め、伊良部秀輝、吉井理人、大家友和以来4人目となる。
なお、チームは小笠原との入れ替えで26歳の左腕、ジョセフ・ラソーサ投手をDFA(出場選手登録の前提となる40人枠から外す措置)にした。
ナショナルズはエクスポズ時代を含め、地区優勝5回、リーグ優勝1回、ワールドシリーズ優勝1回という成績で、2019年のWシリーズ制覇はワルドカードから勝ち上がったものだった。ナ・リーグ東地区所属で千賀滉大投手(31)が所属するメッツや、今オフ同じくポスティング移籍が決まった青柳晃洋投手(31)のフィリーズのほか、ブレーブス、レッズが同地区のライバルとなる。