NFLのレイダーズが来季からの新ヘッドコーチ(HC)として、元シーホークスHCのピート・キャロル氏(73)と合意したとAP通信など複数の米メディアが24日、報じた。関係者によると、4年目にチームオプションが付く3年契約で基本合意したという。
かつてスーパーボウルを3度制したレイダーズは今季4勝13敗でAFC西地区最下位。3季続けてプレーオフ進出を逃し、アントニオ・ピアースHC(46)を解任していた。
9月15日に74歳の誕生日を迎えるキャロル氏はNFL史上最年長HCとなる。23年までペイトリオッツを率いたビル・ベリチック氏(現ノースカロライナ大HC)は退任時71歳だった。NBAではスパーズのグレグ・ポポビッチ監督が75歳で最年長だが、今季途中に軽い脳卒中を起こして離脱中。MLBではアスレチックスを50年間率いたコニー・マック監督が87歳まで指揮した。
キャロル氏はジェッツとペイトリオッツでHCを務めたあと、南カリフォルニア大を率いて2年連続全米王者に輝き、10年にシーホークスのHCに就任。14シーズンでチーム歴代最多の137勝(89敗1分け)をマークしてスーパーボウル(SB)に2度導き、14年にはチーム初のSB制覇を達成。全米大学とスーパーボウルの両方で勝った3人目のHCとなった。