日本バレーボール協会は25日、海外派遣が決まっていたSVリーグ東京グレートベアーズ(東京GB)の川野琢磨(18=東京・駿台学園高)の派遣先がイタリア1部リーグ(セリエA)のベローナからピアチェンツァに変更になったと発表した。
ピアチェンツァは東京、パリ五輪で連覇を達成したフランス代表のセッター、アントワーヌ・ブリザールらを擁し、今季もリーグ4位につけている強豪。23日にベローナへの派遣が発表されたが、日本協会の南部正司ハイパフォーマンス本部本部長は「セリエAでベローナよりも環境のいいチームからオファーがあり調整している」と派遣先を変更する方向で調整していることを明かしていた。
川野は1メートル97のアウトサイドヒッター。駿台学園のエースとして全日本高校選手権(春高バレー)3連覇に貢献し、MVP(最優秀選手)に選ばれた。東京GBの独自の制度で、高校生と大学生がチームの練習や公式戦に参加できる「強化育成選手」としてチームに加入。日本バレーボール協会の強化選手に選ばれ、海外派遣が決まった。今春からは早大に進学する。
日本の高校生で初めてセリエAに挑戦する川野はこの日朝、羽田空港から渡欧。フランスに立ち寄り、フランス1部リーグのパリの試合を観戦した後、イタリアに入る予定だ。