スピードスケートのW杯第3戦は24日、カナダのカルガリーで開幕し、女子1000メートルで高木美帆(30=TOKIOインカラミ)が1分13秒10で優勝。五輪個人種目で男子の清水宏保、女子の小平奈緒に並び日本勢最多勝利記録となるW杯通算34勝目をマークした。
最終10組に登場した高木は最初の200メートルを全体2位の17秒66で通過。600メートルは44秒28でトップに立ち、2位に0秒36差をつけてフィニッシュ。右手を軽く上げて歓声に応えた。
北海道出身の高木は16年12月にW杯初勝利をマーク。17~18年シーズンに団体追い抜きと1500メートルでW杯総合優勝を果たし、日本女子で初めて全種目の総合優勝に輝いた。同シーズンにはオールラウンドの世界選手権でも日本女子初の総合優勝を飾った。冬季五輪では18年平昌大会の団体追い抜き、22年北京大会の1000メートルで金メダルを獲得。来年2月のミラノ・コルティナ五輪でも活躍が期待される。
男子1500メートルは野々村太陽(23=博慈会)が1分43秒87で日本勢最高の9位となり、山田和哉(23=ウェルネット)が11位。女子5000メートルは堀川桃香(21=富士急)が7分12秒45で12位だった。
▼高木美帆 この年齢(30歳)になっても記録を更新できたことを素直に誇りに思う。ただ、まだうまくやれていないところがある。ここが私のゴールではない。(共同)