お笑いコンビ「NON STYLE」井上裕介(44)が25日、読売テレビ「あさパラS」に出演。芸能界引退を発表した中居正広氏の女性問題をめぐるフジテレビの対応について思いを語った。
フジテレビは、中居氏さんの女性トラブルに同局幹部社員が関与したとの報道などを巡り17日、港浩一社長が会見。出席者を限定するなど閉鎖的な実施、不十分な説明への批判が上がり、同局へのCM差し止めを決める企業も相次いだ。問題が波紋を広げる中、中居氏は23日に引退を発表した。
「ハイヒール」のリンゴは「引退されるんだろうなと思ってた方は多いと思うけど、私は引退してほしくなかった。希有な才能のある方だし、引退が一番いいことなのか。本人が決められたことなので…あれですけど…私としては“ああ…そうなるんだ…”ってのはありましたね」と言葉を選びつつ、引退を惜しんだ。
井上は「何度かお仕事させていただいた。皆のアニキ、頼れる男らしい中居さんやからこそ、出てきて自分の声でファンの方に(引退を)伝えてほしかったな、と。言えないことはいっぱいあると思う。守秘義務があるから。会見することで女性をより傷つけてしまう可能性があるからできないのかもしれない。難しいところですけど」と複雑な心境を吐露した。
同件は中居氏と女性の問題にとどまらず、テレビ局と芸能人の関係性を疑う声や、トラブルへの対応姿勢にも批判が集まる事態に。井上は「クローズにされたら、人は何か隠したいんやろうと勝手に詮索する。今の時代はこの詮索がSNSに上がって、ありもしないことをやった、やってないとかになる」と指摘した。
「フジテレビだけの話じゃなくて、すべての企業が何かあった時はオープンに、矢面に立って話さなあかん時代に来てると思うんで。(フジテレビの対応は)ちょっと古いですよね」と熱弁した。「今日は炎上専門家として来てもらってますからね」とヤナギブソンに言われ、「よく燃えますねん…ちゃうねん!」と苦笑いした。
「僕もそうですし、吉本興業も会見して。何かあったときはオープンに、何でも聞いてくださいよ、とすることで、真実を話そうとしてるいう姿勢を見せる。そこで、女性のために言えないことはあるかもしれないけど、でも姿勢が見えないと世の中は納得しない」と語っていた。