◇卓球・全日本選手権第5日（2025年1月25日 東京体育館）
女子シングルスで3連覇を狙う早田ひな（日本生命）が、準々決勝で芝田沙季（ミキハウス）を下して26日の準決勝に進出した。
第1ゲームは11―5と好発進すると、第2ゲームも11―7で奪って優位に。第3ゲームも12―10で制すと、第4ゲームは落としたものの、第5ゲームを奪って4―1とした。ポイントのたびに上げる大きな声が会場に響き渡り、気合十分のプレーだった。
「状態としては、良い感じに戻ってこられたので。試合だけに集中できた。芝田選手は毎年のように全日本で上がってくる選手。要点を押さえて試合に入った。今日は頭が良かったかなと思います。バックのスピードのあるボールだったり、怖いと思っていたところを打開できた」
早田はシングルスで銅、団体で銀メダルを獲得した昨夏のパリ五輪で左腕を負傷。前日（24日）の6回戦後には「試合をしてみないと分からないところはあって、もしかしたら明日（25日）、棄権になるかもしれない。そういった気持ちを持って臨んでいる」と話していた。
万全には程遠い中、進撃を続ける。3連覇へあと2勝。頂を見据え、懸命に左腕を振る。