カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地検は23日(日本時間24日)、ドジャース・大谷の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告(40)に禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドル(約26億円)の賠償などを求刑。量刑は2月6日(同7日)に同州サンタアナの連邦地裁で言い渡される。
提出された裁判資料には、水原被告の両親と妻からの手紙も含まれており、米スポーツサイト「Heavy.com」がその内容を報じた。
手紙の中で妻は「私は両親と他の家族を亡くしました。夫は私の唯一の家族です」とし「出会ってから、私たちは困難な時期も幸せな瞬間も一緒に過ごしてきました。彼を失うことは、私が想像できる最もつらいことです」と心境を吐露していた。
また「一人っ子である彼の両親も、彼をとても愛しています。彼らは素晴らしく、親切で、愛情あふれる仲の良い家族です。私たちの唯一の願いは、家族が一緒にいることです」と記述。
続けて「夫は間違いを犯しました。そして、それは許されることではないことを理解しています」としつつも「しかし、彼は利己的またはわがままな理由で不正行為を行ったのではありません。当時の彼は健全な精神状態ではなかったと思います」とつづった。
水原被告の当時の仕事については「ほとんどの人が想像する以上に過酷なもの」とし「心身の限界に達しても、彼は家族を守り、支え続けました。その間、彼を支えることができなかったこと、彼の苦しみに気づけなかったことを深く後悔しています」と告白。
また「夫の本当の姿は、決して他人を欺いたり傷つけたりするような人ではありません。彼は親切で思いやりのある人です」とした上で「彼は二度と同じ間違いをしないと確信しています。彼は自分の行動に直面し、深く反省しています」と付け加えた。