元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏(43)が自身のYouTube「前向き教室」を更新。29連勝(26KO)と無敗記録を伸ばした世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)のほんの小さな隙を指摘した。
挑戦者の金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4回2分25秒で下した一戦。細川氏は「キム選手もベストを尽くした。悪いところは1個もないよ」と称えた。
その上で、あえて「いつももらわないようなワンツーをモロにもらった」と井上が被弾したシーンを振り返った。
本来対戦するはずだったサム・グッドマンは右構えのオーソドックススタイル。対してキムは左構えのサウスポースタイル。
井上のパンチが空振りしてバランスを崩す場面もあった。相手は井上より背が低かったがオーソドックス相手のときのように距離を詰め切って強いパンチを当てる場面は少なかった。
同じサウスポーのマーロン・タパレス戦でも同じ傾向があったという。
細川氏は「準備期間が短かったというのもあるけど、オーソドックスと比べるとちょっと苦手だと思う」と、あくまでスーパーな強さの中でみせた小さな隙を指摘した。
そして、「だからこそ中谷との試合は観てみたいなと思った」と、長身サウスポーであるWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M.T)との日本人頂上決戦に期待を募らせた。
今ではない。「フェザー級で(戦えば)どっこいの試合するな、と思った」と、近い将来のビッグマッチを見据えた。