◇競泳北島康介杯第3日(2025年1月25日 東京アクアティクスセンター)
50メートル平泳ぎで勝ち抜き方式で争われる「スキンレース」が行われ、女子は五輪3大会代表の鈴木聡美(ミキハウス)が優勝。最終レースは青木玲緒樹とのデッドヒートを0秒10差で制し、「初めての体験。純粋に楽しかった」と笑顔で振り返った。
午前の予選を1位通過していた鈴木は、スキンレースの第1レースも唯一の30秒台で1位通過。第2レースも1位で通過したものの、疲労の影響か「ラスト1本は飛び込んだ瞬間から力が抜けてまずいと思った」という。それでも中盤で青木に並びかけ、終盤にわずかに前に出る逆転劇。「普段から50メートル8本を3分間隔で泳ぐ練習をやっているので、何とかなるかと。練習が生かされた」と振り返った。
21年東京五輪代表入りを逃し、一時は現役引退がチラついたが、昨夏のパリ五輪では2大会ぶりの出場を果たし、200メートル平泳ぎでは4位入賞。7月には世界選手権(シンガポール)も控えており、「世界選手権では50メートルもあるので」と本来の本命種目である50メートルや100メートルで代表入りを目指す。