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中村雅俊 「率先してカメラの前に…」夜の新宿の撮影で新体験「不思議な空間でやらさせていただきました」

スポニチアネックス 2025年1月25日 21時24分

 俳優の中村雅俊(73)が25日、映画「TOUCH/タッチ」(監督バルタザール・コルマウクル)の公開記念舞台あいさつに出席。撮影を振り返り、驚いたことを明かした。

 主人公・クリストファーと日本で出会い酒を酌み交わす久多良木を演じた中村。新宿のゴールデン街での撮影中「とにかく酔っ払いが多くてですね。その中でも撮影するわけですよ。普通日本だったら、そういう方は“すいません”っていう感じなんですけど、いたままでやるんですよ」と海外作品ならではの撮影に、芸歴50年以上の中村でも驚いたという。

 多くの見物人がカメラに映り込みながらの撮影に「これ終わるのかというので、ちょっとした違和感を感じながらやってました」と中村。「俺に気づくというよりも、撮影自体に興味持ってる、かつ酔っぱらってるもんだから、率先してカメラの前に…。結構、不思議な空間でやらさせていただきました」と、撮影秘話を明かし、会場の笑いを誘った。

 また、大変だったのはせりふ変更の多さ。「監督がセリフを変えるんですよ。もうとにかく何回も芝居してやった」という。「監督は役者でもあるんですよ。だから、どんどんアイデアが湧いてきて、とにかく時間かかりました。ちょっとしたシーンで夜の11時まで予定入ってて、“こんなにかかるわけないだろう”と思って撮影に臨むんですけど、やっぱり11時までかかるんですよ。すんごい同じシーンを4時間くらい。結構大変だった」とこだわりを込めたからこそ、「いい作品になってる。後で見て、なるほどっていう感じでした」と胸を張った。

 本作は、アイスランドで発表されベストセラーになったオラフ・オラフソン「Snerting」が原作。2020年コロナの世界的流行で国境が封鎖され始める中、主人公がアイスランドを出発し、ロンドン・日本を旅しながら彼女を探す、時と海を越えた壮大なラブストーリー。第97回アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作としてショートリストにも選出されている。

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