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井上尚弥 Sバンタム級2度目防衛後に仰天プラン!? 中谷戦前にフェザー級世界戦も

スポニチアネックス 2025年1月26日 5時3分

 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)はWBO11位の金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4回KOで退けた一戦から一夜明けた25日、横浜市内のジムで会見を行った。井上陣営は5月と9月の2度の防衛戦クリア後は、年末に一度フェザー級に階級を上げ、WBA世界同級王者ニック・ボール(27=英国)と対戦する選択肢があることを明言。日本人初の5階級制覇達成後は再び階級を戻し、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)の挑戦を受ける計画を明かした。

 3度目の4団体王座防衛を成功させた井上は傷一つない顔で「これからは本当に気が抜けない戦いになってくる。3日間だけ休んでまたトレーニングしたい」と語り、今後へ向けて早くも気合を入れた。

 所属ジムの大橋秀行会長は仰天プランを披露した。既に5月には米ラスベガスでWBC世界同級1位ピカソ(メキシコ)戦、9月にはWBA世界同級暫定王者アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦が予定されている。この2つの防衛戦後について「決定ではない」と前置きした上で「サウジアラビアから“フェザー級に上げて(ニック・)ボールと戦ってくれ”という話がある」と、昨年総額30億円のスポンサー契約を結んだサウジアラビアの「リヤド・シーズン」からオファーがあったことを明かした。

 現WBA世界フェザー級王者のボールは21勝12KO1分けと無敗の王者で、サウジの総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官が井上と戦わせることを希望し続けている。55・3キロ以下のスーパーバンタム級と57・1キロ以下のフェザー級ではリミットに1・8キロの差があるが、井上は「今フェザーでも戦える体は出来上がってきている。タイミング次第だが可能」と階級を上げての一戦に自信を口にした。スーパーバンタム級のベルトを保持したままフェザー級の王座に挑む方針だ。

 そして、大橋会長は「フェザー級を獲った後はまだ戦うべき相手がいる」とスーパーバンタム級に再び戻して中谷戦との“モンスター対決”を行う意向。「もうベルトを奪う、守るの闘いではない。みんなが望む強敵と試合をさせたい」と階級を移しながらファンの期待に応えていくプランだ。

 計画通りに行けば、日本人男子史上初の5階級制覇達成となり、25年は異例の年間4試合となる。井上は「ボクシングキャリアを加速させたい。また期待してもらえたら」と気合十分に話した。

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