阪神は25日、恒例イベント「ウル虎の夏2025」で着用する限定ユニホームを発表した。お披露目会見に出席した近本光司外野手(30)は今夏も「ウル虎マン」としての大暴れを思い描いた。
1年目の19年から、「ウル虎の夏」では計36試合で打率・342の好相性を誇っていた。
「(記者が)打っていると言ってくれたら、打てる気持ちになる。(御利益がある?)そう願いたいですね」
“近本節”で、早くも夏の快音を約束した。来場者にも限定特製ジャージーが配布され、虎党とナインが一体となる大人気のカード。迫り来る威圧感も戦力と化し「相手チームは凄く(威圧感を)感じると思う。僕も相手がそういうイベントをやったら結構見る」と分析。ひるむ投手を打ち砕くのは、セ界が誇るヒットメーカーにとっては朝飯前だろう。
近本にとっての「ウル虎の夏」ベストゲームは、19年5月1日の広島戦(甲子園)だ。この一戦は「お披露目試合」ながら、決勝の逆転2点打に3盗塁。お立ち台にも上がった。くしくも当時のデザインは今季と似た黄色。「ウル虎となれば思い出す。自分にとっては凄く良い機会」。ラッキーカラーの後押しも受け、躍動再現を期す。
既に鹿児島・沖永良部島での自主トレを万全で終えた。藤川監督が思い描く今季の打順構想では「1番」。期待の切り込み隊長が沖縄で「ウル虎マン」への華麗な変身につながる基盤を築く。 (八木 勇磨)
〇…今年の「ウル虎の夏」の限定ユニホームには、球団創設90周年にちなみ「90」の隠し文字が配置された。字体や大きさはさまざまで、近本は「後ろ(背中側)は見えないけど、探してみるのはおもしろい」と興味津々。帽子とヘルメットのひさしに「Tigers」の文字があしらわれ、才木は「今までにない」と斬新なデザインに目を丸くした。7月11~13日のヤクルト戦と、同15~17日の中日戦(いずれも甲子園)で着用する。