元旦にかけられた言葉を胸に刻み大台到達を目指す。ソフトバンクの栗原が25日、北九州市内で行っている自主トレを公開した。
今季の目標には「打率3割、30本塁打」を掲げた。小久保監督に新年のあいさつと初の打率3割への意気込みをメッセージとして送ったところ「気持ちのムラをなくせば3割は必ず打てる」「30本も(目標に)追加してもらわないといけない」とエールが返ってきた。
「毎年、レベルアップしていかないといけない。それが結果的にチームを引っ張っていけるような数字、行動になれば」。指揮官からはチームの中心としての期待もされている。不動の正三塁手として自覚たっぷりに新たなシーズンに臨む。
昨季は打撃3部門でリーグ上位5傑に入る活躍で、打者の評価指標であるOPS(出塁率+長打率)は近藤に次ぐリーグ2位だった。「全部で上位にいるからではなくて、やっぱり1位になりたい」と初タイトルへの意欲も持っている。
かねてこだわりを口にしているのが昨季3位の打点だ。打点王の3文字こそ「そこは言わないです。やめておきます」と明言を避けたが「試合を決める1本を打ちたいのはずっと」。勝利への貢献で数を積み重ねていく。
前年は米国で自主トレを行ったが、国内で川村らと数をこなす練習を意識した。さらなる飛躍を目指していく。 (木下 大一)