◇大相撲初場所 14日目(2025年1月25日 両国国技館)
豊昇龍が尊富士との3敗対決を制して優勝に望みをつないだ。
立ち合いで相手の懐に入ってもろ差しになると体を密着させて一気に出た。相手の体を浮かせる迫力満点の内容。支度部屋でも「いいと思います。(相手は)同級生だし、星を落としてはいけない」と満足そうにうなずいた。
優勝の可能性を残したことで、番付編成を担う審判部は千秋楽の取組前に臨時会議を開くことを決めた。逆転優勝した場合を想定して横綱昇進を協議するという。審判部内では優勝なら昇進を推す声がある一方「平幕に3敗はどうなのか」と慎重な意見も上がっている。
豊昇龍は自力優勝の可能性はないが、決定戦での逆転優勝を信じて「一日一番しっかり取っていけば、結果はついてくる」と目の前の一番に集中する。