ドジャース・大谷翔平投手(30)が25日(日本時間26日)、ニューヨークで行われた全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の晩さん会にビデオレターを寄せ、全文英語でのスピーチを行った。
あいさつの冒頭で、今年ド軍が本拠地を置くロサンゼルスで発生した大規模な山火事の影響で欠席することを説明。「火災の影響を受けた全ての方々に、心からお見舞い申し上げます。私と家族もこの火災の影響を受け、様々な困難に直面しました。家を失った方々、そして愛する人を失った方々に、心からの哀悼の意を表します」と話した。
そのうえで「また、被災した動物たちにも心を痛めています。今回の火災はロサンゼルスの心に深い傷跡を残しましたが、私たちは皆、大小を問わず、できる限りの支援をしようと努めています」と表明。周囲の人々への感謝を口にし、最後に「この賞をロサンゼルス全体、そして救急隊員、消防士の皆さんや山火事と闘っている全ての人々に捧げたい。力強く、団結しましょう。我々は乗り越えます」と締めくくると、約700人の出席者から大きな拍手が沸き起こった。
全米野球記者協会が選出した各賞の受賞者が毎年出席する、恒例のイベント。スター選手が招待されて集結し、ディナーをともにする「アワードディナー」とも呼ばれる伝統のオフの催しとなっている。
大谷は新人王を獲得した翌年の19年、昨季2度目のMVPに輝いて迎えた昨年1月に続き2年連続3度目の“出席”となった。ドジャースへの移籍決定後の昨年1月は、ブラックシャツに蝶ネクタイ、濃紺のタキシード姿で登場。「This MVP award is very prestigious and winning this award mean the world to me.(このMVPは非常に名誉ある賞であり、この賞を受賞することは非常に意味のあることです)」など約2分間、全て英語でスピーチを行い注目を浴びた。
記念すべき100回目の晩さん会。当初はワールドシリーズでも対戦したヤンキースの主砲・ジャッジも出席予定だったが、大谷と共に不在。初めてのグラウンド外での“共演”は実現しなかった。