◇卓球・全日本選手権最終日(2025年1月26日 東京体育館)
男子シングルスで世界ランク3位・張本智和(21=智和企画)が、準決勝で世界31位の松島輝空(17=木下グループ)に1―4で敗れ、連覇を逃した。
第1ゲームは大接戦の末に11―13で落としたが、第2ゲームは11―9で奪い返した。第3ゲームは7―11、第4ゲームも11―13で奪われ崖っぷちに。第5ゲームも17歳の勢いを止めきれなかった。
「1―4というスコア以上に苦しい試合だった。彼(松島)のパフォーマンスが素晴らしかった。会場の雰囲気を彼のものにしてしまった」と振り返った。
松島は張本の4歳年下。「普段は弟のようなかわいさがあるけど、試合ではそんなかわいさはなく、圧倒的なプレーをされた」と勝者を称えた。
妹・美和(木下グループ)は、先に行われた女子で決勝に進出。昨年は智和は優勝したものの、美和が準優勝。今年は兄が準決勝で敗退し、史上初の“きょうだい日本一”にまた届かなかった。兄は「きょうだい優勝はなくなったけど、観客席で応援する。絶対に優勝してほしい」と妹にエールを送った。