◇卓球・全日本選手権最終日(2025年1月26日 東京体育館)
女子シングルス決勝で世界ランク5位の早田ひな(24=日本生命)が、同6位の張本美和(16=木下グループ)を4―0で下し、史上6人目の3連覇で4度目の優勝を飾った。
同カードだった昨年の決勝は4―0で完勝。今年も序盤からエンジン全開で4―0で圧倒した。優勝しても涙はなく笑顔満開。「まさか4―0で勝って優勝できると思っていなかった。張本選手はジュニアも優勝で向かっていく立場と思っていた。できないことをしっかり諦めて試合に入ることができた。気持ちの持ちようが良かった」と話した。
パリ五輪で痛めた左腕にはこの日の準決勝後も痛みが走った。「関係なしに決勝、頑張ろうと思った。アドレナリンが出て今、腕がどうなっているか分からない」と説明した。
厳しい状況を乗り越えての頂点。「パリ五輪までの自分に戻ることはできない。でも、シーズン1までがパリ五輪までの早田ひなとして、ここからシーズン2の始まりなので。ここから上がっていくだけだと思う。怪我と向き合いながら頑張っていきたい」と笑顔で未来を見据えていた。