中日を自由契約となり、巨人に移籍したライデル・マルティネス投手(28)が26日、都内で入団会見を行った。背番号は中日時代と同じ92。昨季リーグ最多の43セーブを挙げるなど通算166セーブを誇る右腕は4年総額50億円超え、年俸12億円の大型契約とみられる。あと2年プレーすれば外国人枠を外れる見込みで、2年後に契約を見直す条項も含まれたもよう。
吉村禎章編成本部長と通訳と共に登壇。昨年末まで金髪だった髪を黒く染め、濃紺のスーツにえんじ色のネクタイ、黒縁メガネ姿で壇上に上がったマルティネスは「本当に幸せな気持ちでいっぱいです。ジャイアンツの皆さんに感謝しています」とあいさつ。
巨人入団の決め手について「まずひとつは8年間日本でプレーしてきて改めてリーグ優勝、優勝争いができるチームでプレーしたかった」と語った。
現在166セーブ。今季はあと34と迫る200セーブの大台到達をにらむが「数字に関しては考えていない。マウンドに上がったらチームの勝利しか考えていない」ときっぱり。
チームには守護神を務めてきた大勢もいるが、「正直、今のところはどういった役割を任されるか分かっていない。たとえ中継ぎでも100%の力を出すことしか考えていない」と謙虚に語った。
また、今季の目標については「もともと目標やこういうシーズンにしたいということを話したくないという思いが昔からある。準備することに専念したい。こういうシーズンにしたいということは話したくない」と語るにとどめた。
4年総額50億円超えの大型契約とみられる。あと2年プレーすれば外国人枠を外れる見込みで、2年後に契約を見直す条項も含まれたもよう。
阿部監督は8回を大勢、9回にマルティネスを起用する構想を明かしている。計246セーブの両右腕が試合の終盤に控え、ブルペンは屈指の層の厚さとなった。