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【卓球】17歳・松島輝空、張本智&水谷に次ぐ年少3位で全日本V 卓球一家の父も涙「感動しました」

スポニチアネックス 2025年1月26日 16時49分

 ◇卓球・全日本選手権最終日(2025年1月26日 東京体育館)

 男子シングルス決勝が行われ、松島輝空(そら、17=木下グループ)が4―1で篠塚大登(21=愛知工大)を下し、初の日本一に輝いた。17歳8カ月での優勝は、張本智和、水谷隼に次ぐ年少3位の記録となった。

 この日の準決勝では王者・張本智和(智和企画)を4―1で撃破。その勢いに乗って、前回大会の6回戦で屈した篠塚も退けた。パリ五輪に出場した2人に対し、自身は補欠として帯同。「パリ五輪で自分が出場できなくて悔しい思いをした。(2人を)ここで倒すことができて良かった」と感慨深い表情を浮かべた。

 観戦に訪れた父・卓司さん(44)も「感動しました」と息子の快挙に涙を流して喜んだ。妻・由美さん(44)とともに祖父母が開いた京都の田阪卓球会館で指導者をし、輝空は0歳の頃から卓球場に連れて行った。1歳になる前からラケットを握るだけでなく、時には台上やマットの上で寝ることもあった。卓球とともに育ち、3歳から本格的に競技を始めた。

 中学からは親元を離れて上京した。JOCエリートアカデミーで腕を磨き、中学3年からプロに転向。パリ五輪出場を最大のターゲットに置いた。だが、シングルス代表の座を逃し、団体要員としても篠塚を上回ることができなかった。

 補欠としてパリ五輪に帯同することに当初は難色を示した。だが、両親らの「チームのために動くことを学ぶのも大事」と説得されて、最終的には大舞台で先輩たちのサポートに徹した。貴重な経験を積んだ一方で、帰国後に母・由美さんには「次は選手で行くから。待っといて」と決意のメールを送った。

 年末年始に帰省して田阪卓球会館に足を運んだ際には、今年の目標として一番に「全日本優勝」と壁に書き込んだ。有言実行といえる初の日本一。ただ、それも小さい頃から掲げる「五輪で金メダル」という目標への始まりに過ぎない。4人きょうだいの長男。「空に輝いてほしい」という両親の思いから名付けられた松島輝空が、ロスへの第一歩を踏み出した。

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