大相撲初場所は26日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、初優勝を目指す平幕・金峰山(27=木瀬部屋)が王鵬(24=大嶽部屋)に敗れて12勝3敗で並び、賜杯の行方は優勝決定戦へと持ち込まれた。11勝3敗の豊昇龍(25=立浪部屋)は結びで琴桜(27=佐渡ケ嶽部屋)との大関対決に臨み、勝てば3人による優勝決定巴戦となる。
立ち合いからもろ手突きで優位に立った金峰山だったが、王鵬の引きに体勢を崩すと、力強いのど輪で押し出された。
その瞬間、館内は大歓声。優勝決定戦での再戦が決まり、熱戦を期待する観客から大きな拍手が巻き起こった。
金峰山と王鵬による平幕同士の優勝決定戦なら2012年夏場所の旭天鵬―栃煌山(旭天鵬が優勝)以来13年ぶり2度目。3人による優勝決定巴戦なら2022年九州場所の阿炎、貴景勝、高安(阿炎が優勝)以来13場所ぶり8度目となる。
金峰山と王鵬は優勝すればともに初優勝。豊昇龍が結びで勝ち、巴戦も制せば、一昨年の名古屋場所以来9場所ぶり2度目の優勝。大関昇進後は初の賜杯となる。