元K―1世界王者の魔裟斗(45)が、自身のYouTube「魔裟斗チャンネル」を更新。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が、1カ月の延期の末に代役挑戦者の金芸俊(キム・イェジュン、32=韓国)を4ラウンドで下した一戦を振り返った。
1ラウンド目の最初のジャブを観た瞬間、「アレ?迫力ない」と感じた。
「もしかしてオーバーワークで疲労が溜まってるのかな」と一瞬だけ心配したが、圧巻のKO劇で杞憂に終わった。
魔裟斗が指摘したのは井上尚弥の精神面。「1、2ラウンド目は早く終わらせないように様子見をしていた」と指摘し、負けるわけがない試合にうまく対応していたと解説した。
そもそも当初のサム・グッドマン戦は昨年12月24日に予定していた。
1カ月延期になったが、魔裟斗は「クリスマスや年末、正月の予定もあったと思う。旅行も入れていたり、俺だったら入れた」と、1カ月延期の心理的な負担をおもんばかった。
その上で、代役のキムに完勝。しかも観客を十分に楽しませた試合ぶりに「気持ちを切り替えた超一流の思考。(延期も)プラスになると考えたって、超一流の考え方だよね」と、井上尚弥のプライベートも含めた精神面の強さや安定感を称えた。