お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(59)が26日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」(日曜後1・00)に生出演。芸能界引退を発表した元タレントの中居正広氏(52)の女性問題に端を発した騒動について語った。
冒頭、田中裕二は「やっぱりまだ…」と言葉を詰まらせ、中居氏について「何度も同じ時期に共演もしてきたしね。『中居正広さんが芸能界引退』って言いながら、とても信じられていないっていう感覚がありますね」と打ち明けた。
元TBSアナウンサーでTBSラジオニュースデスク、日大教授の柴田秀一氏は1989年の「TBSビデオ問題」を例に挙げ「私、検証番組を担当して、なおかつスタッフとしてもやったんですけれども、当時は自分たちでやらないとダメだと。自分たちでどこが間違ったのか、どうしてこういうことになったのかを調べなきゃいけないっていうことがあったわけなんですね。ただ今は、第三者委員会じゃないといけない」と語り、第三者委員会による調査の欠点として、「全社的にその仕事を考えるかどうかっていうことがひとつ疑問です」と指摘した。
太田は、第三者委員会の調査について「調査なのか、それとも捜査の域なのかっていうところがあって。きっちり本当の真相まで迫るには、権力をもって調査する。だけど、第三者委員会にはそれはできないですよね」と予測し、旧ジャニーズ事務所の性加害問題についても言及。
各局が制作した検証番組について「俺から見ると、割と形ばかりの検証をやった全メディアがあそこで取りこぼしていたことが、どうもこの問題には、日本の放送界に古くからあるパワハラやセクハラを不問に付すっていうものが、やっぱり指摘されてたんだけども、あの時にジャニーズはこうでしたっていう検証があまりにも形だけだったっていうのが、今反映してきちゃっているような気がするね」と所感を述べた。
柴田氏は「今は令和なんだけれども、テレビ局だけ昭和だっていう。そういうコンプライアンスっていうものの根本性がね。人権を無視することをやりながら、でも視聴率は高いとか、売り上げは上がってるとか。そちらの方を優先するといったことがあったと」と補足していた。