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【全豪OP】またも準優勝のズベレフに表彰式で罵声…過去のDV疑惑を非難か「再び語るつもりない」

スポニチアネックス 2025年1月26日 23時20分

 ◇全豪オープンテニス 最終日(2025年1月26日 メルボルン)

 男子シングルス決勝が行われ、前回覇者で第1シードの世界ランキング1位ヤニック・シナー(23=イタリア)が第2シードで同2位のアレクサンダー・ズベレフ(27=ドイツ)に6-3、7-6(4)、6-3でストレート勝ちし、2年連続2度目の優勝を飾った。シナーは昨年の全米オープンも含め、四大大会3勝目。ズベレフは四大大会3度目の決勝でもタイトルに届かなかった。

 試合後にコート上で表彰式が行われ、準優勝のズベレフがスピーチしようとマイクの前に立ったとき、スタンドの観客の一人が罵声を浴びせた。ズベレフが困惑した表情を浮かべる中、その観客は3度同じフレーズを繰り返し、他の観客からはブーイングや口笛が起こった。場内のざわつきが収まるのを待ってからスピーチを始めたズベレフは、大会スタッフらに感謝し、観客の声援にもお礼を述べた。

 AP通信によると、罵声の内容は過去にズベレフからドメスティックバイオレンス(DV)を受けたと訴えた元恋人2人の名前を挙げ、「オーストラリアは彼女たちの訴えを信じる」というものだった。ズベレフは19年全米オープンの前にニューヨークのホテルで、交際していた元テニス選手の女性の頭を壁に叩きつけたり、枕で窒息させようとしたと告発されたほか、20年5月にもベルリン市内でモデルの女性の首を絞めたと訴えられていた。ズベレフはDV疑惑をいずれも否定し、ニューヨークの件では調査したATPツアーが23年1月に証拠不十分と発表。ベルリンの件では昨年6月に和解が成立した。モデルの女性は21年にズベレフの子供を出産したと明かしていた。

 ズベレフは表彰式後の会見でこの件を問われ「もう告発はないと思う」と返答。「もう何カ月も告発がない…できることは全てやったと思うし、その件について再び語るつもりはない」と語った。

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