中日のドラフト1位・金丸(関大)が“ポスト小笠原”に名乗りを上げた。「大きな穴になると思うので、その穴を少しでも埋められるようにしたい」
昨季まで4年連続で規定投球回に到達した小笠原のメジャー移籍が決定。同じドラ1、同じ左腕。過去には甲子園で小笠原が登板した阪神戦を生観戦したこともあり「お会いしたことはないですが、試合をつくる能力が凄く、力感のないフォームから強い球を投げる印象」と振り返った。
かねて掲げる1年目の目標は、球団投手では98年川上憲伸以来の新人王獲得。加えて、その川上以来となる球団新人の規定投球回到達にも「もちろん意識しています」と意欲的だ。
腰の故障明けのため、沖縄・春季キャンプは2軍スタートだが、状態は良好。この日の新人合同自主トレでも、キャッチボールで捕手役を座らせて強めに投球するなど順調で、「キャンプでもう一段階上げて、体力強化してシーズンを迎えたい」と言葉に力を込めた。(湯澤 涼)
≪中日新人投手の規定投球回≫
○…2リーグ制以降中日新人投手の規定投球回到達は
61年権藤 博
62年門岡 信行
69年星野 仙一
70年渋谷 幸春
79年藤沢 公也
98年川上 憲伸
の6人で全員右投手。61年権藤は防御率1.70でタイトルを獲得している。今季金丸が到達すれば98年の川上以来27年ぶり、2リーグ制以降の新人左腕ではチーム初になる。