◇NFL NFCチャンピオンシップ イーグルス 55ー23 コマンダーズ(2025年1月26日 フィラデルフィア)
NFC決勝は第2シードのイーグルス(東1位)がホームで8TDをマークして第6シードのコマンダーズ(東2位)に55-23と快勝し、2年ぶり5度目のスーパーボウル(2月9日、ルイジアナ州ニューオーリンズ)出場を決めた。2018年以来7年ぶり2度目のスーパーボウル制覇を目指し、AFC決勝を戦う第1シードのチーフス(西1位)―第2シードのビルズ(東1位)の勝者と対戦する。
イーグルスは今季ジャイアンツから加入し、史上9人目の2000ヤードラッシャーとなったRBバークリーがいきなり魅せた。0-3と先制された第1Qの7分21秒、自陣40ヤードからの最初の攻撃で、スピードと巧みなボディーターンで抜け出して60ヤードを独走するTD。わずか1プレーで7-3と逆転した。バークリーは相手ファンブルで得た2度目の攻撃でも2ヤードのTDラン。14-3とリードを広げ、ホームの大観衆から「MVP」コールを浴びた。
イーグルスは14-12と2点差に迫られた第2Q残り1分44秒に、左膝のケガが心配されたQBハーツが1ヤードのTDラン。さらにキックオフリターンのファンブルリカバーからの攻撃で、ハーツがWRブラウンへTDパスを通して27-12で折り返した。ハーツは後半にもランで2つのTDを追加し、第4Qの7分2秒にはバークリーがこの試合3つめのTDでダメ押し。バークリーはラン15回で118ヤード、ハーツはパス28本中20本成功で246ヤードを獲得し、守備陣も4ターンオーバーを記録して、レギュラーシーズン1勝1敗だった同地区対決で力の差を見せつけた。
昨季4勝13敗の惨状からGM、ヘッドコーチ、QBを一新して再建したコマンダーズは、ワイルドカードで第3シードのバッカニアーズ(南1位)、ディビジョナルプレーオフで第1シードのライオンズ(北1位)を倒す快進撃。この日も新人QBダニエルズがランとパスで計2TDを挙げるなど奮闘したが、レッドスキンズ時代の92年以来33年ぶりのスーパーボウル出場はならなかった。
▼イーグルスRBバークリー うそはつかないよ。あまり考えないようにしていたが、とにかく凄いことだ。俺たちはスーパーボウルに行く。でも、目標はそこへ行くだけじゃない。目標は勝つことだ。まずはこの勝利を楽しんで、すぐに仕事に戻るつもりだ。
▼イーグルス シリアニ・ヘッドコーチ 俺たちのQBはどうだい?彼はスターだよ。ああいうプレーができると分かっていた。間違いない。彼は勝てるQBだよ。