カブスがアストロズの元世界一クローザー、ライアン・プレスリー(36)をトレードで獲得した。プレスリーはトレード拒否条項を放棄した。複数の米メディアが報じた。
プレスリーは新たなトレード拒否条項を得るとともに、テキサス州からイリノイ州への移動に伴う税負担の差を補填するための特別ボーナスを受け取る。また、アストロズはプレスリーの2025年の給与1400万ドルの一部を補填するため、カブスに金銭を送る。一方でアストロズはカブスから少なくとも1人のプロスペクトを受け取る。
プレスリーは23年シーズン前にアストロズと2年総額3000万ドルで契約延長。2シーズンで124試合に登板したことにより、ベスティングオプションで3年目(25年分)が加わった(年俸1400万ドル)。しかしながら、このオフのアストロズは限られた予算で、セットアッパーに1400万ドルを支払うのは厳しい状況で、トレードに動いていた。
プレスリーは2018年のトレードデッドラインにツインズからアストロズに移籍。プレスリーはアストロズ在籍中に333イニングを投げ、防御率2.81、奪三振率30.9%、与四球率6.16%という見事な成績で、2度のオールスター選出。20年にクローザーとなり、アストロズで通算111セーブを挙げた。ポストシーズンでも47試合に登板、45回1/3を投げ、防御率2・78、14セーブと黄金時代を支えた。しかし、昨年アストロズがジョシュ・ヘイダーと5年総額9500万ドルの契約を結んだことにより、プレスリーは再びセットアッパーに戻っている。
カブスではプレスリーが再びクローザーとなる見込み。昨シーズンは新人のポーター・ホッジがクローザーとして好投したが、経験豊富で実績のあるベテランがその役割を担う可能性が高い。プレスリーの加入で、カブスのブルペン全体が強化される。今オフ、カブスはリリーフ投手のイーライ・モーガンやケイレブ・シールバーを加え、ブルペンを補強してきた。