大相撲初場所で2度目の優勝を果たし、横綱昇進を確実にした大関・豊昇龍(25=立浪部屋)が千秋楽から一夜明けた27日、東京都台東区の立浪部屋で会見した。
当初の予定より11分遅れて始まった。開口一番「すいません。寝てました」と話し、「ぐっすり寝ていた。疲れがたまっていますね。終わったと思った瞬間に全身に痛みが出てきた」と打ち明けた。
昨日、平幕・金峰山(27=木瀬部屋)、王鵬(24=大嶽部屋)との優勝決定巴戦を制して23年の名古屋場所以来9場所ぶり、大関昇進後は初の優勝。「今でも夢を見ていないかな。大関として優勝できてうれしい。まだちょっと信じられない。俺やっぱり、やり切ったなと思っている」と笑みをこぼした。
27日の横綱審議委員会の推薦を経て、29日にもモンゴル6人目となる第74代横綱・豊昇龍が誕生する。「ワクワクして待っている」。横綱という地位については「なんか言うことがない。言葉が出ない。うれしいとしか言えない」と素直に語った。
「これからは勝つ相撲ではなく負けない相撲を取りたい」。安心して見てもらえる相撲を見据えているという。「今場所で、やっぱり相撲を取っている時は楽しい。その気持ちが、もっと強くなった。ワクワクして来場所を待っている」と力を込めた。