プロボクシングWBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(33=BMB)とWBA同級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)が3月13日、両国国技館で王座統一戦を行うことが27日、発表された。日本人同士の他団体王座統一戦は22年11月、WBC世界ライトフライ級王者だった自身とWBA同級スーパー王者だった京口以来2年4カ月ぶり3度目。
2度目の王座統一戦となる寺地は「大きい舞台でメインでできることは本当にありがたく思う。また統一戦ができることも凄くうれしいし、モチベーションも凄く上がっている。ここでしっかり勝って4団体を目指したい」とフライ級頂上決戦で最強を証明する。3度目の防衛戦で初の統一戦に臨むユーリは「統一戦の舞台をいただけてこのチャンスつかむしかないと思う」と気合十分に話した。
ユーリと過去にスパーリングを行った経験もある寺地は「フィジカルもパンチも強い。ガードはしっかりしているし、フィジカルで負けないようにトレーンイングして、手数とパンチで上回れるように仕上げていきたい」と意欲。プレス対策として、今後は元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)らとスパーを重ねる予定で「もちろんKOで勝つことは見せたい。技術も見せられれば」と口にした。
将来的な4団体統一も見据えるが、強敵とのビッグマッチへの意欲も口にする。ユーリ戦勝利後は、同興行で行われるアンソニー・オラスクアガ―京口戦の勝者との対戦より、「2人とも一度戦っているというのもあるし、階級を上げてもいいと思っている」と3階級制覇を見据えていることも口にした。
前WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)との対戦にも意欲を示し「井岡さんはやりたい。うまいし昔から好きなスタイル。あとはバムかな」とWBC世界同級王者ジェシー・“バム”ロドリゲス(24=米国、帝拳)の名も挙げた。