元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルを巡る一連の対応が批判され、経営の根幹が揺らぐフジテレビは27日、港浩一社長、嘉納修治会長の辞任を発表した。新社長はフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治氏が28日付で就任する。
同社はこの日、「本日、当社に対し、嘉納修治代表取締役会長より本日付で代表取締役及び取締役を辞任する旨の申し出があり、港浩一取締役より本日付で取締役を辞任する旨の申し出がありました」と発表。同日開催のの臨時株主総会で、FMHの清水賢治専務取締役をフジテレビの取締役に選任し、その後の臨時取締役会で28日付けでフジテレビの代表取締役社長に選定する決議をしたと発表した。
同社は「異動の理由」として、嘉納会長、港社長の辞任について「フジテレビについての一連の報道に関し、こうした事態を生じさせた責任を踏まえ、辞任するものです」と説明し、「両氏は、退任後も第三者委員会が行う調査に責任をもって最大限の協力を行うことを約束しています」と報告。「新たな経営体制で第三者委員会の調査への協力及び信頼回復に向けた改革を進めるとともに、さらに抜本的な経営体制の見直しを検討し実行いたします」と誓った。
新社長となる清水氏は、22年に親会社である株式会社フジ・メディア・ホールディングス専務取締役を務めていた。清水は慶大卒業後、1983年にフジテレビに入社。「Dr.スランプ アラレちゃん」「ドラゴンボール」「ちびまる子ちゃん」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「幽☆遊☆白書」「」など多数の大ヒットアニメをプロデュースした。現在も「暗殺教室」などのプロデュースに携わっており、フジテレビのアニメ史を支えた。