DeNAは27日、横浜市中区の「関内ホール」で「横浜ベイスターズ2025 初春の集い」を開催。イベントの中でトレバー・バウアー投手（34）の2年ぶりとなる球団復帰がサプライズ発表された。
誰もが待ち望んだ瞬間だった。大型ビジョンにバウアーの姿が映し出されると、約1000人のファンが詰めかけた会場には割れんばかりの拍手が響き渡った。「バウアー」と歓喜を込め、大声で名前を呼ぶファンもいた。バウアーはビデオメッセージで「また横浜でプレーすることを伝えられて本当にうれしいです。すごく久しぶりのような気がするし、みんなにとても会いたかった。みんなに会えるのが待ちきれない」と熱いメッセージを送った。
三浦監督はもちろん、コーチやチームメートにとっても待望の加入だ。ドジャース時代のチームメートだった筒香はバウアーについて「野球に対して真面目で、一生懸命トレーニングしているイメージ」と好印象を口にする。
14年ぶりに古巣に復帰した村田野手コーチも「ピッチャーが安定することで野手への刺激もある。相手チームからしたら限りなく脅威。味方であることを誇らしく思うし、頼もしい」と野手との相乗効果に期待を寄せた。
レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞を獲得するなど、メジャー通算83勝の実績を引っ提げ、23年にDeNAに電撃入団。10勝4敗、防御率2.76の成績に加え、旺盛なファンサービス精神を存分に発揮して日本球界を盛り上げた。在籍は1年のみで退団したが、球団は退団後もバウアー側と連絡を取り続け、復帰への門戸を開放していた。
27年ぶりリーグ優勝、2年連続日本一に向け、大きな戦力が加わった。指揮官は「1年間フルで回転してくれることを期待してます。マウンドで投げてる姿、試合と試合の間の準備のしかたもすごく勉強になる。若手の見本になってくれる」と笑顔で期待を口にした。