前中日打撃コーチの和田一浩氏(52)が、YouTube「名球会チャンネル」に出演。3割打者が激減した投高打低の原因を2つ指摘した。
2000安打到達者が議論する中で、昨季まで現場にいた和田氏は「一番は単純に球が速くなった」と指摘した。
2024年のNPBにおける直球の平均球速は146・7キロで、10年前より約5キロ上がっているという。
和田氏は「150キロだと普通。155キロくらいでようやく速いなと感じる」と明かした。
投手の質も向上したが“量”も変化したという。
和田氏は「ローテの谷間がなくなった」と指摘した。
先発投手は球数やイニングを厳密に管理され、ローテーションが崩れにくくなり、かつて「チャンスピッチャー」と呼ばれた谷間に投げる臨時先発なくなったことで打率を上げにくい状況となった。
もちろん、打者側の問題もある。
和田氏は「自分流を持っている選手が少なくなった」と説明した。
かつてはシルエットだけで「誰のバッティング!」と分かったが、今は“これがいい”と言われることをみんながやる。
「“自分はこれでやる”というものはあった方がいい」と、打者は堅固な自分のスタイルを持つことが大事と力説した。