俳優の前田公輝（33）が27日、都内で主演ミュージカル「ミセン」（来月1、2日に愛知県芸術劇場大ホール、同6～11日に東京・めぐろパーシモンホール）の取材会を行った。
原作は韓国の同名漫画で、同国でドラマ化されると2014年度のドラマ賞を総なめにし、社会現象を巻き起こした。前田は囲碁のプロ棋士になる夢が絶たれ、商社のインターンとして働くことになる主人公のチャン・グレを演じる。
ミュージカルは10日から14日に大阪・新歌舞伎座で行った公演が世界初演となったが「（演出の）ルビナさんが日本として違和感がない状態に作ってくださった。韓国としてのカルチャーを日本と混ぜて、日本らしさを生かしたミュージカルになっている」とアピールした。
6歳から芸能活動を開始し、今年は27年目。その中でも「一番幸せを感じている時間がミセンの現場」と胸を張る。お気に入りのシーンを問われると「えーー」と頭を抱えて悩み「みんな好きなんですよ」と苦笑い。「“世の中そんなドラマみたいにいかないだろ”、というところをちゃんと表現する。不条理なことがあって、そこを乗り越えたときに見える世界がすごく素晴らしいものだ、というところをみてほしい」と呼びかけた。