日本を代表する指揮者の秋山和慶さんが26日、肺炎のため死去した。84歳だった。所属事務所が27日に伝えた。
秋山さんの所属事務所「ヒラサ・オフィス」は「指揮者 秋山和慶は2025年1月26(日)22:57に入院先の病院にて安らかに永眠いたしました 享年84 死因は肺炎でした」と発表。
「今年1月1日に自宅で転倒し重度の頸髄損傷を負い 治療に専念するため1月23日に音楽活動からの引退を表明していました」とし、「故人が生前賜りましたご厚誼に深く感謝いたしますとともに 謹んでお知らせいたします」と報告した。
秋山さんの経歴に触れ、「齋藤秀雄の元で指揮法を学び1964年2月に東京交響楽団を指揮してデビュー」「国内外のオーケストラの音楽監督などの要職を歴任し日本の音楽界の発展に多大なる貢献をしました」「2024年には指揮者生活60周年記念公演を行うなど今後のさらなる活躍が期待されていましたが 12月31日の「MUZAジルベスターコンサート2024」が最後の公演となってしまいました」と伝えた。
後日、お別れの会を開催する予定とし「詳細は決まり次第発表いたします」とした。
東京都生まれの秋山さんは1963年に桐朋学園大を卒業し、64年に東京交響楽団を指揮してデビュー、昨年、指揮者生活60周年を迎えた。2014年に文化功労者に選ばれた。