当コラムを読んでいただいている皆さん、本年もよろしくお願いいたします。僕は前回もお伝えした通り、1月は大分・佐伯で柳田さんの自主トレに参加してきました。
投手の僕がなぜ野手が集まる自主トレに?と思われる方もいるかもしれませんが、結論から言えば本当に行って良かったです。これまで僕は自主トレを一人でやるタイプだったのですが、声をかけていただき、受け入れてくれた柳田さんには感謝しかありません。
原点回帰を今オフのテーマに掲げていた中で、一番は「もっと自分を追い込まないといけない」「毎日やり切ったと思えるまでやろう」と改めて心に刻めたことです。僕より2つ上の柳田さんが、あれだけ練習をして、追い込んでいる姿を間近で見ることができて、刺激にもなりました。ウエートトレーニングもガッツリできましたし、走っている量もこれまでで一番多いと思います。
現実的な話として、自分の中にも引退の2文字がちらついてきています。35歳を迎えるシーズンで契約の上でも最終年です。同じぐらいの力であれば、若い投手を使いたいと思われるのが当たり前の世界です。その覚悟で…というような話ではなく、今年ダメなら本当に退路はない。
いよいよキャンプが始まります。僕はアピールする立場ですし、枠をどう奪い取っていくかになります。もう無理だと思えるまで野球漬けの一日を過ごすことができたことは良かったし、ここからは技術練習が中心になりますが、変わらず一日一日「これでダメだったら仕方がない」と思える準備、取り組みをしていきたいと思っています。
柳田さんはスイッチのオンオフの切り替えもさすがだなと思いましたし、いつも「なんであそこまでみんなに愛されるんだろう」と思っていましたが、一緒に過ごさせてもらって多くのことを勉強させてもらいました。今はとにかく、結果で恩返しをしたいと思っています。
(福岡ソフトバンクホークス投手)