大相撲初場所が26日に千秋楽を迎えた。29日には春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議が開かれ、来月25日に正式に発表される。
三役(関脇・小結)で勝ち越したのは西関脇の大栄翔(31=追手風部屋)のみ。霧島(西前頭筆頭、11勝4敗)の再関脇、王鵬(西3枚目、12勝3敗)の新小結昇進が確実となっている。三役の残る1枠は、阿炎(東小結、7勝8敗)が半枚落ちで残るか、豪ノ山(東3枚目、8勝7敗)の新小結昇進か。10場所ぶりの兄弟同時三役となった若元春(東関脇、6勝9敗)と若隆景(西小結、7勝8敗)はともに平幕転落となりそうだ。王鵬は昨年秋場所、西前頭2枚目で9勝を挙げながらも番付運に恵まれず昇進見送り。満を持して念願の新三役昇進となる。
幕内と十両の入れ替えは6人の見込み。佐田の海(東十両筆頭、9勝6敗)、朝紅龍(西2枚目、9勝6敗)、竜電(東3枚目、11勝4敗)、白熊(東4枚目、9勝6敗)、獅司(西4枚目、13勝2敗)の5人の再入幕と安青錦(西5枚目、12勝3敗)の新入幕が確定的だ。安青錦が初土俵から所要9場所で新入幕を果たせば、常幸龍と尊富士に並ぶ史上最速記録(付け出しを除く)となる。
幕内から転落するのは、引退した照ノ富士の枠を除くと5人。狼雅(東前頭8枚目、0勝3敗12休)、北勝富士(東14枚目、全休)、北の若(西15枚目、4勝5敗6休)、輝(西16枚目、6勝9敗)の陥落は決定的。玉正鳳(東16枚目、6勝9敗)と時疾風(西17枚目、7勝8敗)のどちらかは、番付運に恵まれて残留することになりそうだ。
十両と幕下の入れ替えは5~6人。陥落する成績の武将山(西十両7枚目、全休)、島津海(東10枚目、3勝12敗)、大奄美(東11枚目、4勝11敗)、大翔鵬(西14枚目、1勝14敗)と照ノ富士の引退を含めて5枠は確定的。若ノ勝(東幕下筆頭、4勝3敗)、草野(西3枚目、4勝3敗)、大辻(西5枚目、5勝2敗)の新十両昇進、風賢央(西筆頭4勝3敗)と日翔志(西4枚目、6勝1敗)の再十両が確実だ。最後は、羽出山(東十両13枚目、6勝9敗)と宮城(東幕下4枚目、4勝3敗)の比較。宮城は十両の土俵で羽出山に直接勝利しているが、最近の傾向では羽出山の関取残留の方が可能性高いと考えられる。
幕内と十両、十両と幕下の入れ替えが多い来場所の番付。照ノ富士の引退、豊昇龍の横綱昇進と大きな動きもあり、世代交代を象徴する場所となりそうだ。