フリーアナウンサーの山本浩之(62)が28日、パーソナリティーを務めるMBSラジオ「ヤマヒロのぴかッとモーニング」(月~金曜前8・00)に出演。元タレント中居正広氏(52)の女性トラブル騒動を巡って、フジテレビが2度目の会見を開いたことに言及した。
山本アナは「今日はフジテレビの10時間20分以上にわたる会見について取り上げないとね」と切り出し「僕自身が関西テレビのアナウンサーを28年やりましたので、関西テレビはフジサンケイグループの一員ですから、入社した1985年から数多くフジテレビの中に友人もいるし、知り合いも仕事一緒にした人もたくさんいます。そういう意味でフジテレビの良い面と、そうでないところといろんなところを見てきました」と語った。
中居氏については「この会社にとって中居正広氏は特別な存在やったと思うんですよ。つまり、番組をやれば視聴率が取れる。どの業界もそうですけど、大事にしなきゃいけないタレント、そういった取引先やったわけですよ」「つまり忖度ですね。そこからきちんと調査してなかったなって昨日の会見を見て僕も思いました」などと言及した。
そして、関与が指摘される社員Aに関しても「(会見で港社長らが)すべて語ってないなって。何か他に言えることが、何か、何か…。言えることがあるんだったら、断言できるんやったら“ウチの社員関わってません”って(なる)」と指摘した。
続けて「社員Aが“まったく関わってない”って言い切ってないでしょ?その日の食事会は“彼がセッティングしてない”と断言したけど、その前のバーベキューにしたって、濁してるだけじゃないですか」とAの関与を否定できない何かがあるのではと推察した。
山本アナは「はっきり言いますよ。Aさんが関わってないんだったらフジテレビは被害者なんですよ。第三者ですよ。“何があったんですか?”って。第三者とはいえ自社の女性社員が関わっている、会社として、それは守らないといけない。中居正広氏に対して、損害賠償問題ですよ。烈火のごとく怒らないとダメですよ」と語気を強めた。
だからこそ「やり直し会見も多くのスポンサーのCM差し止めとか、そういったことに発展していったのでやらなしょうがない状況になったから出てきただけ。ようさん人数並べて、記者いれて、カメラもいれて長いことやったけど結局、肝心なこと何もよう言わん。だから納得いかない。皆がそう思うんですよ。会長と社長が“辞めます”って言っただけじゃないですか。ちょっとやるせないなって」と長時間会見でも中身は薄かったと言い切った。
会長、社長ポストの今後の人事や騒動の対応について、山本アナは「有能な方も大勢いらっしゃるでしょうから、今までの企業風土に振り回されることなくやらんといかん。港さんは能力超えてます。それに変わる人が対応してあげてください」とした。
ただ、「そこに立ちはだかるのがフジって誰が仕切ってるか?って話なんですよ。日枝さんでしょ?」と日枝久相談役の名前を挙げ「そりゃまぁ高齢ではありますけど、あの人のお眼鏡にかなった人が幹部にまで引き立てられてる。だから、港さんだけじゃないけど、いわゆるガバナーとしてのね、能力があるかどうかもう1回考えないと」とも語った。
1985年に関西テレビに入社した山本アナは当時すでにフジの編成局長だった日枝氏について「ひょうきん族で懺悔コーナーありましたよね。編成局長がスーツのまま、ざーって水かけられてウワー言ってそれで盛り上がってる。それができるのもフジ」と懐かしみ「良い風土やった。その頃までは」とポツリ。「それが結局失われたのは、フジテレビの内紛があって、内紛を機に日枝さんがのし上がって今の体制をつくって40年。こんなの異常や。社員でもなんでもないけど端から見てて異常やなと思ってた」と日枝氏の功績を認めた上で、長期に渡るフジ支配は異常と指摘した。