23年に日本テレビ系で放送されたドラマ「セクシー田中さん」のベリーダンス監修を務めた国際的ベリーダンサーのIzumi(イズミ)さんが28日、自身のインスタグラムを更新。「セクシー田中さん」原作者・芦原妃名子さんの命日を前に、思いを記した。
芦原さんは24年1月28日に行方不明届が出され、翌29日に栃木県内で死亡しているのが見つかり、昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」を巡る脚本トラブルが明るみとなった。日本テレビと小学館は調査チームを立ち上げ、調査報告書によると、芦原さんの「必ず漫画に忠実に」とする主張が現場に伝わっていなかったことが明らかとなり、日本テレビは「ミスコミュニケーション」だったとして謝罪していた。
イズミ氏は「もう1年になるなんて信じられませんが」と、セクシー田中さんの漫画を投稿し「『セクシー田中さん』の、原作漫画が好きだった方。ドラマを観てくれていた方。ドラマを観てベリーダンスに興味に持ってくれた方。そしてドラマの影響で生徒が増えたインストラクターの方。今日は一緒に心の中で手を合わせてくれたら嬉しいです」と記した。
芦原さんについて「ベリーダンスを正しく世の中に伝えてくれて、ベリーダンスで幸せになれる世界を描いてくれた方の命日です。ドラマの効果でベリーダンスやアラブ楽器に興味持つ人が増えたことを、とても喜んでくれていました」と振り返り、「没後に発売された第8巻を最終巻としなかったのは、この先の物語は私たちが創るという意味が込められています。田中さんの代わりに私たちが、“ベリーダンスの魔法のおかげで、自分に自信が持てて、背筋が伸びて、前向きで幸せな自分になれる”物語を紡ぎましょう」と呼びかけ。
最後に「ありがとう、田中さん。ありがとう、芦原妃名子先生。ずっと一緒に踊っていきます」と故人を偲び、追悼した。
芦原さんは1994年に別冊少女コミックの「その話おことわりします」で漫画家デビュー。03年から連載された「砂時計」は05年に小学館漫画賞を受賞。ドラマ化や映画化もされ、累計700万部を突破する大ヒットとなった。13年には「Piece」で自身2度目となる小学館漫画賞を受賞した。