経済アナリストの池田健三郎氏が28日、TOKYO MX「堀潤Live Junction」(月~金曜後6・00)にコメンテーターとして生出演し、27日にフジテレビが開いた会見で露呈した問題について自身の見解を語った。
元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルに社員が関与したと報じられている問題などについて、同局は2度目の会見を開催。同日付で辞任した港浩一前社長らが出席し、経営陣の責任を認め謝罪した。また会見前には嘉納修治氏も会長を辞任すると発表。清水賢治氏が新社長に就任する人事を発表した。
会見の質疑応答部分は、当事者のプライバシーが侵害されることを防ぐため、10分遅れでの放送が義務づけられ、質問者にも配慮が求められた。しかし、実際には第1問目から一部で報じられた関係者を実名で挙げて質問したり、当事者間での問題の認識の違いをめぐり、質疑応答が30分以上も中断する場面もあった。
こうした事態に、池田氏は「記者の側のレベルがあまりにも低すぎて、日本の今のマスコミのレベルってこんなもんなのかと。私も結構メディアに絡んでいて、がく然とした部分がありました」と失望感を口に。「ましてや2次被害につながるような質問しかできない記者なんて、そもそも記者の資格がないわけですよね」と苦言を呈した。
フジが17日に開いた会見では、出席者を記者会などに制限したため強い批判が起きたが、今回はオープンにした結果、191媒体から437人の報道陣が集まり、会見は10時間を超えた。今回の大荒れぶりを踏まえ、池田氏は「トレーニングか何かを一律、受けて、トレーニングを受講した人しか入れないとかね」と提言。「フリーランスでもいいんですよ?所属は大手だろうがフリーだろうがいいんですけど、さらに人を傷つけないようなトレーニングを受けた人、救急救命講習みたいなものも取れますけど、ああいう講習を受けた人しか入れないとか、そういう対策を考えないと、まったく無制限にやると、こういうことになると露呈した」と、今後の会見のあり方に自身の考えを示した。
出席役員の回答については、「当然みんなが腹落ちするような、すっきりするような回答は出てくるとは誰も思っていないし、その通りだった。かなりグレーなもの、これからの調査に委ねますみたいな話が中心になる。これは仕方ないなと思いました」と述べた。