フリーアナウンサーの宮根誠司(61)が28日、日本テレビ系「ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に出演し、27日から28日未明にかけて行われたフジテレビの会見について、10時間を超える長さは必要だったのか、番組に出演していた専門家に聞いた。
元大阪地検の亀井正貴弁護士は、今回の会見で大事だったのは3点だったという考えを示した。中居正広氏と女性とのトラブルが分かった時点での初動の対応、その後なぜ中居氏の番組が継続になったのか、トラブルでフジ社員の関与はあったのか?
いずれも社長案件として取り扱おうとしたフジテレビの経営陣に、亀井弁護士は「社内の内部統制システムを認識していない」と批判的に語った。同じく番組に出演していた野村修也弁護士は「コンプライアンスなどの社内ルールは社長も守らなければいけない。社長預かりにすること自体が不祥事の温床になる」と、旧時代的な企業風土が会見で改めて明らかになったフジの体質を嘆いた。
また、亀井弁護士は中居氏と女性のトラブルについて「コアな部分は掘り下げるべき問題ではない。今回大事だったのは周辺の問題。会社がどう対応すべきかというところだった。今回の会見を見てたら最初の1時間15分くらいで話は終わっています。それ以降はいらん話」とバッサリだった。
ただ、メディアを中心に視聴者の中にもフジの煮え切らない態度にいら立ちを感じる人が多かったことから「大きなガス抜きにはなったかな、と思う」とも語った。企業の危機管理に詳しい桜美林大学の西山守准教授も「質問を受け続けて、記者がもういいよ、というまでやるというのは、これ自体がガス抜きになって、実はリスクマネジメントのひとつの方法論」と指摘したが「10時間は長すぎる」と苦笑いだった。