経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日午後1時33分、原発不明がんのため埼玉県所沢市の自宅で死去した。67歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで執り行う。
森永さんは2023年12月に「膵臓(すいぞう)がん」のステージ4と診断を受けたことを公表。その後詳細な検査で「原発不明がん」とされた。がん闘病中もメディア出演、執筆など精力的に活動。自身の病状や体調、医療費などについても詳細に明かしていた。
58歳だった2016年にはライザップによるマンツーマントレーニングと食事制限で20キロの減量に成功して話題となった。ポッコリおなかから見事にスリムになったCMは大きな話題となった。
コロナ禍では小さな畑を借りて野菜作りに励み、新たなライフスタイルを提唱していた。
森永さんの最後のメディア出演は今月27日。ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)にリモート出演し、容体が悪化したことを告白。「がんを宣告されて以降、最悪の状態なんですよ。どうやら本格転移が始まっちゃったんじゃないかなという感じ」と話し、冒頭のみの出演にとどめていた。同じく27日にリモート出演した文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜後1・00)では「実は1週間前から体調が急激に悪くなってですね。今ほとんど動けない」「この1週間ほとんど何も食ってないんですよ」と明かしていた。28日も「垣花正 あなたとハッピー!」に出演予定だったが、欠席していた。
1980年に東大卒業後、日本専売公社(現JT)に入社。経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、経済アナリストとしてテレビ、ラジオなどのコメンテーターを務め、経済を身近なものにしていた。