がんで闘病中だった経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日、原発不明がんのため午後1時33分に自宅で死去したことが分かった。67歳。東京都出身。ジャーナリスト・田原総一朗氏(90)は28日、自身のX(旧ツイッター)を通じて追悼した。
森永さんとはBS朝日「朝まで生テレビ!」(後7・00)などで激論をかわした。田原氏は「森永卓郎さんと最後にお会いしたのは8月29日ニッポン放送だった。僕が出演した番組の次の番組に出演の森永さんが“田原さんとは長い付き合いだけどサインもらった事ないから、ここにサインして”とおにぎりの入ったお弁当箱を持ってこられた」と振り返る。
続けて「“俵むすび弁当にサインする田原さん”とおっしゃって皆を笑わせてくれた。よく意見はぶつかったが、ぶつかる事で色々教えられた。非常に存在感のある人だった」と故人をしのんだ。
森永さんは1980年に東大卒業後、日本専売公社(現JT)に入社。経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、経済アナリストとしてテレビ、ラジオなどのコメンテーターを務め、経済を身近なものにしていた。