DeNAに2年ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)の来日が、春季キャンプ以降の3月にずれ込む可能性があることが28日、分かった。
右腕は正式契約後、就労ビザの手続きなどを進めている。加えて、米国南部など温暖な地で体を仕上げて、実戦に近いトレーニングなども重ね、開幕に向けてより万全の状態で来日するプランも検討しているという。
三浦監督は前日、バウアーの合流時期については「球団から発表があると思います」と話すにとどめていた。一方で公式戦の登板については「やはり1年間、ローテーションを守ってフル回転してもらいたい」と期待。3月28日に本拠地で迎える中日との開幕戦へも「ゼロではない」と大役抜てきも示唆した。
20年にレッズでサイ・ヤング賞に輝き、昨季はメキシカンリーグで10勝0敗と無双した経験豊富な右腕とあり、指揮官はその調整法には不安を感じていない。時には天候不順な年もある2月の沖縄・宜野湾でのキャンプに参加しなくても、慣れ親しんだ土地でじっくり調整が進められれば全く問題はない。
バウアーも「沢村賞を獲りたい」と明言しており、シーズンフル回転への士気は高い。2年前は3月14日に入団が発表され、1軍デビューは5月で、19試合で10勝4敗、防御率2・76だった。自身初の沖縄キャンプ参加の可能性は低いとみられるが、自己流の調整で地に足を着けて仕上げれば、27年ぶりリーグ優勝へ導くという青写真に修正の必要はない。
【牧&戸柱が歓迎】
牧と戸柱がバウアー復帰を歓迎した。ともに横須賀市内の2軍施設「DOCK」で汗を流し、牧は「本当なんすか?」と冗談めかしたが「大切な人が帰ってくる。“自分もキャプテンになったよ”と伝えたい」と声を弾ませた。戸柱も「2年たつと球質も変わる。彼が投げやすいようにしたい」と語り、「歓迎Tシャツでもプレゼントするか」と思いをめぐらした。