Infoseek 楽天

阪神・森下が4番の自覚「積極的な姿勢も見せる」若手卒業「3割、30本塁打、100打点」でチームけん引

スポニチアネックス 2025年1月29日 5時16分

 早くも4番の自覚を漂わせた。阪神・森下翔太外野手(24)が28日、先乗り自主トレのために春季キャンプ地の沖縄入り。「打率3割、30本塁打、100打点」を目標に掲げる3年目の今季、「積極的な姿勢」でチームをけん引する決意を示した。藤川球児監督(44)が4番に据える方針を既に明言。猛虎の命運を握る背番号1が、2年ぶりの覇権奪回へ向け、バットで存在感を見せつける。

 森下が、4番打者としての自覚を初めて言葉にした。きょう29日から宜野座で始まる先乗り自主トレのために沖縄入り。不退転の覚悟を持って3年目のシーズンに臨む。

 「もう若手というより、実戦慣れしている選手の一部として動かないといけない。(先輩に)ついていくだけじゃなくて、積極的な姿勢も見せられたら」

 これまでは3番が多かった24歳。自分の後ろの打順でフォローし続けてくれた大山、佐藤輝に頼ってばかりではいけない。自ら発した「積極的な姿勢」という言葉は、グラウンド内外での立ち振る舞いに加え「若手選手」の扱いからの卒業を意味する。藤川新監督は4番で起用する方針。キャンプインを直前に控えた宜野座自主トレの初日から、チームをけん引する覚悟。「(チーム内で責任が増しても)あまりプレッシャーとかは感じていないので、大丈夫かなと思っています」と言い切った。

 投高打低の近年のプロ野球界にあって、今季は「打率3割、30本塁打、100打点」と高い目標を掲げている。バットを握るその手には、1年前とは違った手応えがある。

 「去年よりはより実戦向き(で調整ができた)。自分のやりたいこともやりつつ、バッティング練習もした。キャンプの入りは去年よりはいい」

 昨年は、大リーグ歴代最多の通算4256安打を放ったピート・ローズが愛用した、グリップエンド部分が細いバットをキャンプから導入。だが、思うようにいかなかった。20本塁打を期して振り込んだ“強化月間”で打球に角度がつかず、フェンスオーバーも少なかった。「俺はあんまりマッチしてないと思う」と当時の岡田監督から苦言を呈され、バットを変更した時には既に半月が経過。今年は明らかに調整の段階も違えば、バットの選択に迷うこともない。

 年明けから継続的に行ってきた打撃時に必要な動きのメカニズムを研究し、体に染みこませてきた。バットも従来使ってきた33.5インチ(約85.1センチ)、870~880グラムでいくことに決め「特に変える必要はない」とうなずいた。

 「(優勝するためには)前半にどれだけ首位を独走できるか。そのために自分が引っ張っていけたら」。過去2シーズンは開幕から6月までスロースタートだった背番号1。南国の地で、スタートダッシュへの牙を研ぐ。 (石崎 祥平)

 ○…森下(神)が昨季、月間打率を3割台に乗せたのは7月が初めて。交流戦明けの6月21日から7月5日にかけて9試合で打率.136の不振で登録抹消されたが、19日の復帰後は8試合で打率.394。月間.333としている。以降8月は.315、9、10月も.313と閉幕まで月間打率で大台をキープ。7月21日~8月4日の10試合連続打点、9月8~13日には4試合連続本塁打の活躍で、後半戦のチームの優勝争いに貢献した。

この記事の関連ニュース