Infoseek 楽天

巨人マー君「ジャイアンツに入ったなという感じ」 幼なじみの坂本らと宮崎合同自主トレに参加

スポニチアネックス 2025年1月29日 5時33分

 巨人の田中将大投手(36)が28日、新たな一歩を踏み出した。キャンプ地・宮崎で始まった合同自主トレに参加し、「GIANTS」とチーム名の入ったチームウエアを身にまとい汗を流した。同じ小、中学校に通った坂本勇人内野手(36)と並んで走り、日米通算200勝まであと3勝に迫る右腕が、新天地で始動した。

 黒のチームウエアの胸には、オレンジで記された「GIANTS」の文字が輝いた。新天地で迎える、自身初体験となる合同自主トレ。田中将はどこか照れくさそうな表情を浮かべて始動した。「いよいよだなという感じですね。ジャイアンツに入ったな、という感じです」と日米19年目のベテランは初日を振り返った。

 全員で行った屋外でのアップは、田中将の後ろを小学生時代に「昆陽里タイガース」でチームメートだった坂本がピタリ。時折笑みを浮かべて談笑する場面もあり「何か言葉は交わしましたけど、特に覚えてないです」とうれしそうに振り返った。前夜に宮崎市内で開かれた焼き肉店での決起集会でも田中将の横には幼なじみの姿があった。所用で遅れた坂本が到着するまで、あえて横の席は空けられていたという。甲斐、岡本、丸、吉川らと同じテーブルで宮崎特産の地鶏など頬張りながら親交を深めた。

 エース戸郷も熱烈に歓迎した。室内練習場で田中将が1人でいることに気付くとすかさず横へ。そこから15分間、野球談議に花を咲かせた。調整法や、ストライクゾーンの違いもあり大リーグでは主流となっている高め直球を投げる際の投球フォームなど、質問攻め。決起集会ではあいさつしかできなかった右腕にとっては初めての会話となり、「場数を踏んでいる人の話を聞けて凄い良かった」と目を輝かせた。キャンプ中に開く予定の投手会は地元・宮崎出身ということもあり、戸郷は幹事にも名乗り出た。

 周囲のサポートに感謝しながら、田中将はじっくりとキャッチボールした後は、個別でランニングを続けた。宮崎で汗を流したのは、13年のWBCに備えた侍ジャパンの強化合宿以来、12年ぶり。「緊張しますね、もちろん。ただ、自分からも積極的にコミュニケーションを取って、いろんな話ができれば」と充実した様子だった。キャンプインまで残り3日。広がりつつある新たな輪にも支えられ、最高の状態でユニホームに袖を通す。(村井 樹)

この記事の関連ニュース