◇第67回ブルーリボン賞決定
主演女優賞は「あんのこと」「ナミビアの砂漠」の河合優実(24)が初戴冠!21年度の新人賞から3年での凱旋に「とてもありがたいです」と喜んだ。
「あんのこと」では、母親に売春を強いられ薬物から更生しようとあがく少女を演じた。「題材のこともあり、自分が演じたものが映画となり人に届くことを考え直し、自分の姿勢に凄く影響した」と役者人生でかけがえのない作品となった。
「ナミビアの砂漠」は、念願の山中瑶子監督とのタッグで、脚本が完成する前から対話を重ね「役や映画を理解することにつながった」。山中監督をはじめ同年代の製作陣との“セッション”について「映画を作ることを凄く楽しむ環境でした」と笑顔を見せた。
この作品でカンヌ国際映画祭に初参加。「どんなふうに映画がお祝いされているか肌で感じられてありがたかった」と振り返る。海外作品にも興味があり「またカンヌに行けるような、世界中の人に見てもらえる作品に出たい。世界中の監督とお仕事できたらそんなに楽しいことはない」と夢を膨らませた。
昨年は話題作に多く出演し、ブレークを果たしたが「自分のまだ見たことがない部分、自分も知らないところをこれからも探していきたい」と貪欲。まだまだ無限の可能性を秘めている。