楽天ドラフト1位・宗山（明大）が仙台市内での新人合同自主トレを打ち上げ「キャンプに向かってしっかりと強度を上げていきながら練習できた」と充実の汗を拭った。
約3週間に及んだキャンプへの準備期間。連日受けた内野ノックでは「20年に一人の逸材」と称されるグラブさばきを見せた。目標の開幕スタメンへ残り2カ月。村林らと正遊撃手の座を争うキャンプでは、相棒をしっかりと見極めていく。
スパイクは土台をしっかりさせ、爪先まで樹脂がかかる負担軽減タイプと、軽量で動きやすさ重視の2種類を用意。軽量タイプは約290グラムで、その差は20グラムほどだが「履いていきながらいいものを」と実戦形式の練習などで選択を進める。グラブは3種類をキャンプ地へ持参。「プレーどうこうよりもその日のフィーリング。もっともっと手になじんでいくように使っていきたい」と語った。
26日には同期4選手で仙台名物の牛タンに舌鼓を打ち、健闘を誓い合った。「守備力はチャンスをつかむに当たって大事なこと。そこをアピールできたら」。繊細な感覚で足元と左手の相棒を選び抜き、グラウンドで蝶のように舞う。 （花里 雄太）