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古舘伊知郎 フジ会見は「ガス抜きには成功した」見解 最大の問題は「日枝氏の不在」独自の目線で指摘

スポニチアネックス 2025年1月29日 11時25分

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎(70)が、29日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。27日午後4時から28日未明にかけて行われたフジテレビの“超ロング会見”について、私見を述べた。

 古舘は、10時間23分にも及ぶ“会見史”に残る超ロング会見となったことについて「フジテレビとしては、ガス抜きには成功したと見ていいんじゃないかと思ってます」と見解を述べ、その理由としてフリーランス記者の厳しい追及で女性職員のプライバシーの問題がむしろ逆効果で損なわれてしまう危うさもあったことや「うるさい記者がいっぱいいたなという印象」も含め、「あそこまでしつこく迫られたら、フジテレビがかわいそうだよって意見は結構出ています。そういうことを考えると、核心部分に関してはしっかり語れないという今の段階のフジテレビにおいては、超時間やって、ようやくガス抜きが終わったんじゃないのという見方はできると思います」と分析した。

 だが、古舘にとっても「なぜ女性職員の最初の訴えをないがしろにしたのか」「なぜ『まつもtoなかい』の番組タイトル変更の段階で番組をやめなかったのか」などの疑問は残ると指摘。そして最高実力者である日枝相談役が出席しなかったことについて「何十年も権力トップとして政治権力とも結びつくぐらいの大立者で、長年に渡って君臨していた日枝氏が作り上げたであろう企業風土、経営に対する姿勢、こういう事が問われてしかるべき今問題が勃発しているのに、いくらご高齢とはいえ、出ないのはおかしい。私もそう考えるんですよ」と指摘した。

 そして「フジのご本尊・日枝さんさえ残っていれば、フジテレビ本体の存続の危機は免れるだろうって。だからこそ、新社長になる方も含めて一堂に会して10時間23分に渡る吊し上げを受けて見せて、本当に血を浴びる形でボロボロになって昨日終わったんだろうっていう見方もできてしまうわけですよ」とチクリ。「ここがやっぱりおかしいんだと思うんですね」と疑問視した。

 古舘は「フジテレビが変わろうと本気で思ってるなら、変われると私はまだ思っています」と再生へ向け前向きな意見も。「テレビが“オールドメディア”と言われて久しいですが、テレビなるオールドメディアが生まれ変わらなければいけないと各局が動き出しているんであれば、まず日枝氏を含めて経営陣を刷新してみせることが、フジテレビ以外のテレビ局に一つの指針を見せるっていう先導役になるんじゃないかというふうに当然考えます」と主張。「フジテレビは長きに渡り、政治的な強みも含めて既得権益構造になれてしまって、人を追及することには慣れていても、情報公開に関して自分たちのことになると自然と消極的になってしまう…という、自覚的であろうが無自覚であろうが、そこをまず変わらなければいけないんだと思うんです」と独自の目線からアドバイスを送った。

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