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阪神 ジェット風船の実証実験を発表 3月9日と4月13日の2試合で 再開は慎重「早くても26年」以降

スポニチアネックス 2025年1月29日 14時31分

 阪神は29日、甲子園で開催するオープン戦1試合と公式戦の1試合で、ジェット風船演出の実証実験をすると発表した。ともにデーゲーム開催の3月9日の巨人戦と4月13日中日戦で、風船2個と専用ポンプ1個が入ったセットを4万個用意し、入場者に無料で配布する。7回の阪神攻撃前に行う。コロナ禍で20年以降禁止されており、19年以来6年ぶりに甲子園にジェット風船が限定復活する。

 配られるのは専用ポンプを使って空気を入れ、飛距離を抑える工夫をした仕様。飛沫と球場外に出るのを防ぐ。実施する両日は球場内に回収ボックスを設置し、再資源化に努める。来場者とファンクラブ会員などにアンケートを実施し、再開の需要や、改善点を探る。

 球団担当者は「必ずしも再開するための実証実験ではない」と“再開ありき”の施策ではないと強調した。その上で「やはり盛り上がる。甲子園のジェット風船はほぼ風物詩となっている。演出面という部分では再開はありかなと思うが、お客様の意見を聞いた上でやりたいというのを第一に考えている」と球団としての希望も口にした。

 今回の実証実験では、風船の回収率、口で膨らます人数もチェックする。こうした要素とアンケートの声を聞いた上で、「25年の再開は考えていない。早くても26年。あくまで、ファンの声を聞いた上で判断したい」と慎重に決断するとした。

 ジェット風船は、20年のコロナ禍以前から、否定的な意見が少なからず届いていた。唾液の飛散、落下した風船の衣服や身体への付着、音、さらには、大量に発生する数万に及ぶゴミ、風によって球場外へ飛び出ることも懸案事項になっていた。持続可能な社会の実現「SDGs」の観点から、近年はタオルやペンライトでの応援に力を入れてきた。

 他球団では、広島、ソフトバンク、DeNA、楽天、西武が、専用ポンプを使用するジェット風船を再開させている。

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